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まちづくりの戦略的取り組みについて

 

本市では、健都のまちづくり千里丘駅西地区再開発十三高槻線正雀校区完成への進展など、安威川以北の開発事業は着実に進められています。これらの開発は本市の発展に大きく貢献するものです。

 

ただし、この開発を単なる線や点で終わらせてはなりません。

 

この開発効果を面にも波及※させることが重要です。開発地域だけでなくその周辺地域も開発でのメリットを受けられるよう取り組むということです。すなわち開発だけの1+1=2ではなく、周辺地域も含め1+1を3にも4にもすることが大切です。

それが一層の人口増加、産業活性化につながり、そして市税増収となるからです。

 

(※また開発効果を面にすることで、開発地域をやむをえず出る住民・店舗等がその周辺地域で、これまでと同等の生活・経営が可能となり、再出発をすることが容易になります。)

 

市税増収により市民サービス向上を一層図ることができます。とても重要な考えです。

 

よって、これらの開発と連携しその周辺地域を人口増加を見込める成長重点エリアとして、都市整備基盤などの政策を集中させ、一層の開発効果を高めることを議会で提言しました。

 

勿論、その成果を安威川以南へのまちづくりに波及させることについても提言しました。

 

まちづくりの戦略的取り組みを本市として進めていかなければなりません。

この考えは市とも共有できました。

令和3年度はその考えに基づいた政策も打ち出されます。

 

 

なお左図は十三高槻線の全線開通を求めた摂津・吹田・茨木の3市長要望(2020.8)で、大阪府に提出した要望書の付属資料です。

 十三高槻線の全線開通は鳥飼仁和寺大橋無料化と相まって、本市の道路の利便性を大きく向上させるものです。

 自民党・市民の会は、茨木市の自民党と連携して3市長要望の実現に大きく貢献しました。引き続き実現へと取り組んでいきます。

 

2020年12月議会で「健都から千里丘駅一帯等での成長重点エリアとしての取り組みに向けて」で議論しました。

 

是非、下記をご覧下さい。


令和2年第4回定例会一般質問 ~本会議2日目 令和2年12月16日~ 議事録(抜粋)

健都から千里丘駅一帯等での成長重点エリアとしての取り組みに向けて

○松本議員

 健都から千里丘駅一帯等での成長重点エリアとしての取り組みに向けてですが、これまで吹田操車場跡地や南千里丘の区画事業を実施されましたが、現在、千里丘駅西地区再開発事業とともに安威川以北で進められている事業は、本市の成長に繋がる重要なものと考えます。これらの現状と課題について、どうお考えかお聞かせください。

 

(略※)

 

○森西議長

 建設部長

 

○高尾建設部長

 安威川以北の都市整備事業にかかわる現状と課題についての質問にお答え致します。

 まず、安威川以北の現状についてですが、これまで鉄軌道の4つの駅や千里丘三島線といった主要な都市基盤が整備されてきており、また、議員お示しの吹田操車場跡地や南千里丘の土地区画整理事業をはじめとする開発事業の完成とともに人口が増加してきた地域であります。

 一方、駅周辺では、狭隘道路が多く密集市街地や歩行者と車両が輻輳した状況であり、また、本市の骨格を成す千里丘三島線では踏切遮断による慢性的な渋滞となっております。

 これらの課題解消に向け、千里丘三島線、阪急正雀駅前道路拡幅事業などの都市基盤整備事業を進めているところでございます。

 

(略※)

 

○松本議員

 次に成長重点エリアについてですが、現状の取り組みは理解しました。

 これらの地域はまさに人口増加などのニーズが高まるホットスポットであり、成長重点エリアとして、各種政策を集中させ、成長を一層促進すべきであります。

 そのためには、道路から住環境整備まで、都市基盤整備の重点的取組みが必要ですが、今後の進め方についてどうお考えかお聞かせください。

 

○森西議長

 建設部長

 

○高尾建設部長

 安威川の以北の地域では、今後の10年間で、十三高槻線正雀工区の完成、千里丘三島線と阪急正雀駅前の道路拡幅、千里丘駅西地区のまちびらき、連立事業の片線高架化を控えております。

 これらの事業は、交通アクセスの強化や周辺での開発ポテンシャルを高めるといった事業効果を有しており、その果実を最大限に活用することが重要であります。そのため、健都における健康・医療のまちづくりとの連携をするとともに、市内道路交通網の整備、狭隘道路の拡幅支援、交通安全対策など、地域全体を捉えて総合的かつ重点的に取り組み、より良い道路環境、住環境を創出して参りたいと考えております。

 

○森西議長

 松本議員。

 

○松本議員

 是非、重点的に取り組んで頂きたいと思います。

 さて答弁の中にありました道路交通網整備、地域を結ぶ道路ネットワーク形成も必須ですが、現在の検討状況と今後の取組みについてお聞かせください。

 

○森西議長

 建設部長

 

 

○高尾建設部長

 安威川の以北地域での広域道路ネットワークを構成する大阪中央環状線や大阪高槻京都線は、慢性化な交通渋滞が長年の課題でありますが、この道路交通環境を抜本的に改善することが可能となるのが、鳥飼仁和寺大橋の無料化と十三高槻線の全線開通であります。

 市内道路ネットワークの構築に向けましては、こうした整備時期を見据えるとともに、先にお答えしました安威川以北地域での基盤整備事業の進捗を踏まえ、計画的かつ総合的に取り組んでいくことが重要であります。

 とりわけ、本市の骨格をなす千里丘三島線につきましては、全線にわたる歩行空間等の確保が急務であり、連立・再開発事業の整備時期と合わせまして整備していくことが不可欠であります。

 市内全体の今後の道路整備につきましては、既存事業含めて事業費の平準化を図りながら優先順位を精査しており、今後の道路整備の進め方を示す方針を策定し、事業の選択と集中により計画的・重点的に進めて参ります。

 

○森西議長

 松本議員。

 

○松本議員

 是非、計画的・重点的に取り組んで頂きたいと思います。

 ただし、道路ネットワーク形成と合わせて本市の課題である狭隘道路解消もしっかりと取り組む必要があります。その点、現在の検討状況と今後の取組みについてどうお考えかお聞かせください。

 

○森西議長

 建設部長

 

○高尾建設部長

 本市に多く存在する狭隘道路は、円滑な通行に支障をきたし、災害による被害リスクを高め、一定規模の開発行為が制限されるとともに無秩序な市街地が形成される要因となっております。

 これまで本市では、狭隘道路解消に向けた支援と致しまして、個人住宅の建築に伴う前面道路の拡幅整備に対し助成を行っておりますが、現行制度では限定的な箇所での拡幅にとどまり、全域にわたる狭隘道路の解消には相当な年月を要してしまいます。

 一方、市内では健都、阪急連立、千里丘駅西地区再開発、十三高槻線等の都市整備事業の進展に伴い、周辺での開発需要が高まる中、こうした機会を捉えて狭隘道路を解消するために、より実効性と効果のある新たな支援制度となるよう検討を進めているところです。

 具体的には、狭隘道路の実態把握や全国各地の事例踏まえまして、旧耐震基準で建築された木造住宅の密集度や既存住宅の建築年数などから、開発の需要が見込まれる地域を抽出し、その中から、今後予定される道路整備等の事業の波及効果が期待されるエリアを選定いたします。そして、選定したエリアごとに重点路線を指定し、その路線の拡幅整備に重点的に支援をするものです。

 また、新たに国の補助金も活用し、用地費等も含めた支援内容に拡充することで、狭隘道路の解消に向けたより一層の進展を目指してまいります。

 

○森西議長

 松本議員。

 

○松本議員

 是非、実効性ある取り組みを期待致します。

 なぜ今、成長重点エリアとして集中的に取り組むべきか。それは健都や千里丘駅西地区再開発などの安威川以北のまちづくりは税収を上げ、それが市全域の発展に寄与するからであります。

 また鳥飼グランドデザインでは、実現へ必要とする予算は決して少なくないものと予想します。それを支えるためにも、この以北のまちづくりをしっかりと、今、推し進めなければなりません。これについて市長のお考えをお聞かせください。

 

○森西議長

 市長。

 

○森山市長

 松本議員さんの一般質問にお答え致します。

 よく言っていることですけども、何事もそうですけれども、すべからく、すべからく今日がありますのは、先人の汗の積み重ねのおかげでございます。

 幾つかの村が集まって、町になり、そして町が発展して市になる。摂津市もこの形の一つではないかと思っています。摂津市の場合、北から南へと発展してきたと言ったらいいんですかね、どうしても北、北部に主要インフラ、主要施設が集中しているのは、やむを得ないことではないかと思います。これらの施設の50年、60年経ち、老朽化等々、耐震等々とですね、その再整備、これに追われているところでございますけれども。

 一方で、安威川以南ではありますけれども、これもよく言っていますが、昔の豊かな農村地帯の面影と言いますか、佇い、これが感ぜられると言いますか、貴重な自然遺産が遺されている地域でございます。ただ、鳥飼の府道を境に半分くらいは広大な準工地帯が広がっております。この住・工混在という形がですね、どうしても新たなる住宅開発等々のハードルになってしまっております。

そういうことで、今後、こういった自然遺産、この再構築をしながら、住・工混在との整合性を如何に図っていくか、こういったこともしっかりと目を向けていかなければならないわけでございます。そう意味で今、将来の鳥飼を見つめたといいますか、展望したグランドデザインの策定に着手をしているところであります。

 そんな中、今、千里丘の駅前の開発、阪急電車の連立立体交差事業等々の事業が進んでおります。また一方で、府道十三高槻線の工事も一足先に進んでいるわけでございますけれども、こういった事業の完成のあかつきには、車の流れ等々と大きく変わるわけでございます。当然ながら安威川以南のまちづくりにも大きく関わってくることになります。

 そういう意味では、今後一つ一つの北とか南とか分けるのではなく、北部で行われている大きなプロジェクト着実に完成し、その成果をまた南部のまちづくりにつないでいかなくてはならないと思っております。

 以上です。

 

○森西議長

 松本議員。

 

○松本議員

 ありがとうございます。

 鳥飼グランドデザイン実現時には、鳥飼地域を集中的に取り組むなど、本市の限られた資源を効果的に配分する戦略的なまちづくりを要望致します。

 自民党・市民の会は安威川以北だけでなく、鳥飼魅力化プロジェクトを初めて提言するなど、地域の特性や時期に応じた政策を提言し、まちを発展させ市民サービス向上へとつなげて参ります。

 以上です。

 

(音声データ等より作成)

※当該質問に関係のない他の質問項目の部分は省略しています。