Ⅰ 概 要
2年近く続くコロナ禍において、本市の飲食店を含む中小企業は様々な影響を受けています。
そのため、ウィズコロナ・アフターコロナにおいて、影響を受けた企業が復活する、あるいは業態転換で生き残りを図るよう市としても支援するよう議会から提言して参りました。
約4,000事業所ある中小企業のまち摂津の発展には、中小企業の持続可能な経営・発展は無くてはならないものです。
私は、その支援策としてビジネスサポートセンター設立を2021年4月に実現しました。約半年が経ったセンターの現状の確認、そして飲食店等からの不安の声を解消すべく2021年10月議会で一般質問を行いました。
Ⅱ ビジネスサポートセンターの現状
2021年4月に設立された「摂津ビジネスサポートセンター」(南千里丘別館3F 摂津市商工会横)は伴走型のビジネス相談所です。
相談者の業種、業態はサービス業、飲食業、製造業、建設業、小売・卸、代替医療、教育(塾など)、NPO、個人事業主、フリーランス問いません。
2021年7月からは、ウィズコロナ・アフターコロナを見据え、相談日を増やし、週2回の相談体制に強化しました。
現在、同センターでは、1日3枠の相談枠に対する予約率は100%に近く、また、業種もサービス業、製造業をはじめ、様々な事業者が利用し、相談に対応している状況です。
私は、センターがしっかりとその意義を果たしており、その結果の人気が高いものと認識しています。そのため、更なる曜日の拡大など、センターを更に充実させるよう市に要望しています。
Ⅲ コロナ対策での飲食店支援など
コロナ禍において飲食店等は大きな制約を受けました。ただその期間は補助がありました。ただ、規制が無くなった後、平素のようにお客さんが戻って来るのか、心配であるという声を多く聞きました。
特に、住宅地内の飲食店は常連客がターゲットですが、2年間足が遠のくことで、またコロナの微妙な増減によって、お店にすぐには戻りません。
その戻りを促進する、新たなお客さんを呼び込む、そのような支援策が市に求められました。
その点は市も商工会とも連携して「摂津市新型コロナウイルス感染症対策ゴールドステッカー認証店舗支援事業」を打ち出すなど取り組んでいます。
また私は、摂津優品(すぐれもん)を、さらなる支援策として、ふるさと納税の返礼品とすることも繰り返し、市に要望しています。
Ⅳ 議事録
上記内容については2021年12月議会の一般質問で取り上げました。
以下をご参照ください。
令和3年第3回定例会一般質問 ~本会議2日目 令和3年10月29日~
議事録(抜粋)
3 コロナ対策での経済活性化について
○松本議員
次にコロナ対策での経済活性化について、10月25日から飲食店の時短も終了するなど、徐々に平素の生活へと戻りつつありますが、まだまだコロナ禍で様々な事業者が影響を受けています。
そのような中で取り組まれたビジネスサポートセンターの運営についてお聞かせ下さい。
(略※)
○南野議長
生活環境部長
○松方生活環境部長
本年4月から、南千里丘別館にビジネスサポートセンターを開設し、経営改善コンサルタント駐在させ、市内事業者の様々な経営相談に対応いたしております。新型コロナウィルス感染症が長期化する中、7月からは、ウィズコロナ・アフターコロナを見据え、相談日を増やし、週2回の相談体制に強化いたしております。
現在、同センターでは、1日3枠の相談枠に対する予約率は100%に近く、また、業種もサービス業、製造業をはじめ、様々な事業者にご利用いただき、相談に対応している状況でございます。
これまでの相談内容といたしましては、やはり新型コロナウィルス感染症の影響に関連するものが多く、自社製品の開発支援、クラウドファンディング、ホームページを活用した販売促進や販路開拓の支援、事業の再構築の相談等がございます。
また、同センターの特色といたしまして、事前相談の段階から相談カルテを作成し、相談者の悩みをお聞きする中で、相談者が持つ強みを活かしながら、課題の解決に向けて伴走型で取り組んでおり、相談後のフォローまで事業者に寄り添った相談支援を実施いたしております。
(略※)
○松本議員
最後に、コロナ対策での経済活性化についてビジネスサポートセンターは、設立からまだ半年ですが、有効なものと理解しました。
是非、この取組みは商工会と連携し、継続、発展させるよう要望致します。
そのうえで、市として、せっつすぐれものをふるさと納税の返礼品とし、中小企業支援を拡大するよう改めて要望致します。
また飲食店等からは平素に戻った場合においても、お客さんが戻ってくるのか心配との声があります。その点、どう対応されるのかお聞かせください。
○南野議長
生活環境部長
○松方生活環境部長
コロナ禍におきまして、市内飲食店等では厳しい経営環境が続いております。
今議会におきまして、市内飲食店をはじめ小規模商業者へのさらなる支援策について、補正予算をお願いしておるところでおります。
まず、セッピイスクラッチ事業の予算を倍額し、スクラッチカードの当選確率を倍増することで市民の方々に市内飲食店や小売店等を利用していただき、消費を促してまいります。
2つ目に、大阪府が創設した飲食店を受ける感染防止対策のさらなる促進のための認証制度であります「ゴールドステッカー認証制度」を活用し、市内飲食店に規制緩和された人流への感染対策の適切な実施を促し、地域経済の復調のきっかけとしていくために、市内のゴールドステッカー認証店舗のPRを行います。
具体的には、ゴールドステッカー認証店舗の情報を整理し、独自のホームページを立ち上げ、店舗情報の発信を行います。また、ゴールドステッカー認証店舗のPRチラシを作成し、市内に全戸配布いたします。このチラシには、認証店舗で利用できます割引クーポン券を掲載し、市民の方に安心して飲食を楽しんでいただきながら、市内飲食店の利用促進と消費を喚起して参ります。
○南野議長
松本議員。
○松本議員
市としても厳しい経営環境をサポートするということ取り組みは理解しました。
なお、ゴールドステッカー店への対応については、どんどんコロナの規制緩和が進んでいる中、少しでも早く、時期を逃さぬよう取り組むことを要望致します。
(以上)
(音声データ等より作成)
※当該質問に関係のない他の質問項目の部分は省略しています。
この一般質問で、ビジネスサポートセンターの有用性を確認し、また飲食店等の支援の必要性について認識を共有しました。
Ⅴ 最後に
この国を支える製造業を守っていく、その経営を公からもしっかりとサポートしていくことが重要です。
また、飲食店も含め市民の生活を豊かにする零細企業・飲食店も支えていくことが大切です。
中小企業支援策を拡充する取り組みを議会から進めています。
Ⅵ 関連ブログ等