Ⅰ 概 要
PFOA問題に関しては、国の早急な調査が求められます。
そのため、2022年3月29日の令和4年第1回定例会の本会議最終日に、政府へ「PFOA等による健康影響の解明及び指針等の整備を求める」意見書(案)を、摂津市議会の全ての会派代表(公明党 村上議員、大阪維新の会 香川議員、共産党 増永議員、立憲民主・市民連合 西谷議員、自民党・市民の会 光好議員)の連名で提出し、全会一致で可決しました。
その意見書の内容は以下の通りです。
Ⅱ 意見書について
PFOA等による健康影響の解明及び指針等の整備を求める意見書の件
国及び大阪府の水質調査で、摂津市の地下水や水路からの高濃度のペルフルオロオクタン酸(PFOA)が検出されました。
全国的に、地下水等が飲用のみならず農業用水にも利用されている実態があることから、高濃度の地下水汚染が生じている地域における農作物の摂取と人の健康への影響について明らかにし、その結果を踏まえ、土壌、水質及び農作物等に関わる汚染状況の評価やその対応に関する指針等を示されることが求められます。
よって、本市議会は政府に対し下記の事項について迅速に対応されることを強く求めます。
記
1 発がん性及び、出生児の低体重傾向など、身体への影響に関する検証について引き続き科学的知見などの集積に努め、血液に関しても分析方法及び目標値等について調査研究を進めること。
2 土壌に関する分析方法及び目標値等の調査を進め、地元自治体の協力を得ながら、土壌のPFOA除去について技術開発を進めること。
3 食品中のPFOAを含むペルフルオロアルキル化合物についての含有実態調査等を進めるなど、農作物に関する分析方法及び目標値等の調査研究を進めること。
4 国から摂津市など地元自治体へ担当職員を派遣されるなど、自治体と密接に連携し、健康への影響、水環境、土壌環境及び農作物等の調査を実施され情報の収集に努めること。
(下は意見書の写真)
Ⅲ 結 言
PFOA問題の解決には、まずもってPFOAの詳細を明らかにしなければなりません。
国が責任をもって、早急に実施するよう引き続き議会にて求めていきます。
Ⅳ 関連リンク
・Environmental Health Perspectives
(米国国立環境衛生科学研究所の支援を受けて毎月発行される査読付きのオープンアクセスジャーナル)
【フルオロポリマー製造施設周辺のコミュニティにおけるパーフルオロオクタン酸(PFOA)への曝露源としての民間飲料水井戸】
追記(2022年4月3日)
(追記 2022年7月9日)